ほくほく線の乗務日記・後編
こんにちは。今日は「大地の芸術祭・里山紀行」のクライマックスです。
大地の芸術祭を堪能されたお客様を乗せ、十日町駅をあとにする雪月花。
十日町市観光協会様の盛大なお見送りを受け、ここからダメ押しの演出が続きます!
特徴的な十日町の高架を緩やかに加速していったかと思うと、
筒石駅・・・ではありません!美佐島駅です!!
全国で5箇所しかないトンネル駅のうちの一つに雪月花が滑り込みます。
(ちなみに5箇所のうち3箇所が新潟県なんですよ。)
常連様もこの表情!
短い停車時間ですのでお客様の動向から目が離せません。
長いトンネルを抜けるとそこには、
魚沼っ!!!
少し八海山には雲がかかっているようですが、魚沼の広大な田んぼがお出迎えです。ここから高架を降りていくとついに北越急行様の本拠地、六日町駅です。
が、
通過します。
北越急行様のファン向け演出、「特急はくたかを彷彿させる通過ルート」!!
雪月花はほくほく線のホームに入る手前でJRの線路に突入し、往年のルートで六日町駅を通過して行きます。粋な演出に後部ハイデッキに群がる皆様。
北越急行の皆様、ありがとうございました。
さて、ここからがクライマックス。
列車はJR上越線に突入するという本日2度目の歴史的瞬間を迎えます。
風光明媚な車窓にゆったりとした時間が流れる中、運転士が微笑みながら減速を始めます。
皆さん、この方をご存知でしょうか?
そう、ライフスタイル雑誌「自遊人」の編集長にして、人気旅館「里山十帖」を手がけるクリエイティブ・ディレクター、岩佐十良氏です。
雪月花の調理企画・プロデュースとアドバイザーをご担当いただいているほか、来年の「新潟県・庄内エリアデスティネーションキャンペーン」の総合プロデューサーとしてもお馴染みですね。
JR上越線の大沢駅は「里山十帖」の最寄り駅、ホームには・・・
岩佐十良ご本人の登場です!!
初めて越後湯沢に向かう雪月花を自ら歓迎したいと、ご多忙の中、秘書の方お一人を伴って単身、お越しくださいました。
車内のお客様に深々と頭を下げる岩佐氏。
続けて大きく手を振られる岩佐氏に、車内は感動に包まれます。
我々クルーもこみあげてくるものが。。。
列車が見えなくなるまで、深いおじぎと大きなお手振りを繰り返していただきました。
感動的な対面を終えた雪月花は、ついに終点、上越新幹線の越後湯沢駅へ。
こちらではJR越後湯沢駅長様が横断幕にてお出迎えいただきました。
北陸新幹線の上越妙高駅を出て6時間40分。お客様はとてもご満足いただいたようで、「ありがとう」「楽しかったわ」と口々に感謝のお言葉を述べられて列車をあとにされます。
ご乗車いただきました皆様、ご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました。雪月花はまた一つ、大きな特別運行を終えることができました。
では、次回からのアテンダントブログでは、恒例の舞台裏をご紹介して参ります。
おかげさまで秋の雪月花はほぼ満席のご予約をいただいております。冬期特別運行も近付いて参りました。皆様のご乗車お待ちしております。