ほくほく線の乗務日記・前編
こんにちは。前回のブログから随分時間が経ってしまいました。
実はこの間、他社線乗入れ第4弾(※)の準備をしていたのです。
これです!いよいよ、ほくほく線への乗入れが実現しました!
今回から複数回にわたって、その様子をご紹介して参ります。
この「大地の芸術祭・里山紀行」は3年に1度開催されるアートの祭典「大地の芸術祭」(大地の芸術祭実行委員会)をきっかけとしており、新潟県内の2つの第三セクター鉄道が初めて本格的に連携するという大きな一歩で、沿線の皆様にも多大なるご協力を頂戴しています。
上越妙高駅ではささやかなセレモニーを行い、そこに雪月花が滑り込みます。
なんと、普段は「越乃Shu*Kura」号の見送りをしておられるJR上越妙高駅の皆様まで駆けつけていただきました。
「大地の芸術祭・里山紀行、越後湯沢行き、間もなく発車時刻です。」
専属車掌が車外マイクで呼びかけると、旅の始まりです。
たくさんの皆様に見送られ、6時間40分の旅をスタートさせた雪月花。
妙高山麓の二本木、妙高高原を経てトキ鉄沿線を堪能していただいてから、ほくほく線、大地の芸術祭へと向かいます。
妙高高原から妙高はねうまラインを一気に下った雪月花は大勢のトキ鉄社員が待つ本社所在地、直江津へ。
「今日はこっちに行くんやったな!」
と課長さんたち。笑顔で見送り位置にスタンバイします。
汽笛の声も高らかに、雪月花はえちごトキめき鉄道・直江津駅を後にします。
ここからがトキ鉄の怒涛のお見送りです。
まずは左側に設備センター。この線路との親和感。
直江津運転センターは流石運転系!所長以下等間隔に整列です。
社員の皆さん、ありがとうございました!
昨年の新潟行きに続き2度目の関川を渡ってJR信越本線へ。
お客様の雰囲気もやおら緊張感と高揚感に包まれてきます。
犀潟駅を通過して分岐を渡り、「ATS(自動列車停止装置)」は「P型」に。
いよいよ北越急行・ほくほく線に入ります。まさに、歴史的な瞬間です!
運転士が一気にノッチを投入し、頸城平野に雪月花のエンジン音を轟かせます。
ほくほく線は入ってすぐがもうハイライト。
黄金色の稲穂が一面頭をもたげる平野の中、左に米山、右に頸城三山を見ながら真っすぐ進みます。
その美しさ。
車内は一瞬の歓声のあと静寂に包まれます。
くびき駅のアートな駅舎を見学し、列車は「越後妻有地区」へと進みます。
では、次回をお楽しみに。
(※冬期特別運行便を除く)