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2018年9月

2018年9月19日 (水)

ほくほく線の乗務日記・中編

こんにちは。今日は前回に引き続き、9月7日の特別運行「大地の芸術祭・里山紀行」の様子をご紹介して参ります。

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くびき駅をあとにした雪月花はいよいよトンネル区間へ突入。

ラグジュアリーな照明が車内の雰囲気を演出します。

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トンネルの合間から垣間見る越後妻有の里山がなんとも言えません。

天然記念物「虫川の大杉」を横目に、列車は「鍋立山トンネル」へ突入です。「北越北線建設一の難工事区間」として名高い「鍋立山トンネル」。「65m掘って95m戻された」というトンネルです。なんと、

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北越急行様のファン向け演出、儀明信号場での行き違いが!!

(専属車掌注:単線鉄道は、どこかに行き違いの設備を設ける必要があり、駅以外の線路で、行き違いの設備だけを設けたものを「信号場」と呼びます。)

普通列車の高速通過を見ようと後部ハイデッキに群がる皆様。

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長大トンネルの興奮冷めやらぬ中、列車は草間アートの待つまつだいへ。

ここから本日のメインイベントである下車ツアー「大地の芸術祭」です。お客様には芸術祭メイン会場の一つ「農舞台」と作品群をご覧いただきます。

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ここでおもてなしいただいたのは松之山温泉の女将さんたちと、北越急行の渡邉社長。入浴剤までプレゼントしていただきました。

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ちなみに松之山温泉といえば日本三大薬湯の一つ。要チェックですよ!

http://www.matsunoyama.com/

 (外部サイトへ飛びます)

ホームには、見送りを終えてプライベートで応援に駆け付けたトキ鉄運転士の姿も。今回直接関わらない社員にとっても大きなイベントなんです。

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たまたま遠足で訪れていた園児の皆様は銀朱色の見慣れぬ列車に興味津々。

小さな来客に専属車掌もこの表情。

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再びお客様を乗せた雪月花は、68系特急はくたか号の石像に見送られまつだいを出発。信濃川の長い鉄橋を渡り、いざ河岸段丘の十日町に突入です。

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十日町の駅では駅長様と観光協会の皆様、そして舞踊協会の皆様の踊りで盛大にお出迎えいただきました。

揃いの着物ときれいな踊りは壮観。皆様、ありがとうございました。

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お客様は再び途中下車。「キナーレ」と「クロス10」にご案内です。

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次回は六日町を超えJR上越線へ。あの人が登場します。

ご期待ください。

2018年9月12日 (水)

ほくほく線の乗務日記・前編

こんにちは。前回のブログから随分時間が経ってしまいました。

実はこの間、他社線乗入れ第4弾(※)の準備をしていたのです。

 

「大地の芸術祭・里山紀行」のご案内(PDF)はこちら

 

これです!いよいよ、ほくほく線への乗入れが実現しました!

今回から複数回にわたって、その様子をご紹介して参ります。

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この「大地の芸術祭・里山紀行」は3年に1度開催されるアートの祭典「大地の芸術祭」(大地の芸術祭実行委員会)をきっかけとしており、新潟県内の2つの第三セクター鉄道が初めて本格的に連携するという大きな一歩で、沿線の皆様にも多大なるご協力を頂戴しています。

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上越妙高駅ではささやかなセレモニーを行い、そこに雪月花が滑り込みます。

なんと、普段は「越乃Shu*Kura」号の見送りをしておられるJR上越妙高駅の皆様まで駆けつけていただきました。

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「大地の芸術祭・里山紀行、越後湯沢行き、間もなく発車時刻です。」

専属車掌が車外マイクで呼びかけると、旅の始まりです。

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たくさんの皆様に見送られ、6時間40分の旅をスタートさせた雪月花。

妙高山麓の二本木、妙高高原を経てトキ鉄沿線を堪能していただいてから、ほくほく線、大地の芸術祭へと向かいます。

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妙高高原から妙高はねうまラインを一気に下った雪月花は大勢のトキ鉄社員が待つ本社所在地、直江津へ。

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「今日はこっちに行くんやったな!」

と課長さんたち。笑顔で見送り位置にスタンバイします。

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汽笛の声も高らかに、雪月花はえちごトキめき鉄道・直江津駅を後にします。

ここからがトキ鉄の怒涛のお見送りです。

まずは左側に設備センター。この線路との親和感。

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直江津運転センターは流石運転系!所長以下等間隔に整列です。

社員の皆さん、ありがとうございました!

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昨年の新潟行きに続き2度目の関川を渡ってJR信越本線へ。

お客様の雰囲気もやおら緊張感と高揚感に包まれてきます。

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犀潟駅を通過して分岐を渡り、「ATS(自動列車停止装置)」は「P型」に。

いよいよ北越急行・ほくほく線に入ります。まさに、歴史的な瞬間です!

運転士が一気にノッチを投入し、頸城平野に雪月花のエンジン音を轟かせます。

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ほくほく線は入ってすぐがもうハイライト。

黄金色の稲穂が一面頭をもたげる平野の中、左に米山、右に頸城三山を見ながら真っすぐ進みます。

その美しさ。

車内は一瞬の歓声のあと静寂に包まれます。

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くびき駅のアートな駅舎を見学し、列車は「越後妻有地区」へと進みます。

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では、次回をお楽しみに。

(※冬期特別運行便を除く)