信州上田への乗務日記・前編
こんにちは。更新が滞っていて申し訳ございません。
冬期特別運行を無事終えた雪月花は、実は通常運行の合間に大きなイベントの準備をしていたのです。それが4月13日の特別運行「上越高田・上田号」です。
昨秋の、JR様の要請で運行した他社線乗入れとは異なり、我々が自ら商品を販売する本格的な運行の第一弾。
今回は、その様子をご紹介して参ります。
上越、上田の両市、両商工会議所の繋がりを背景に、その懸け橋として相互乗入れを拝命した観光列車「ろくもん」と「えちごトキめきリゾート雪月花」。
「妙高はねうまライン」から「しなの鉄道北しなの線」「JR信越本線」「しなの鉄道線」を経由し、川中島を越えて信州上田まで。壮大な運行へいざ、出陣です。
午前便は直江津、高田、上越妙高の各駅からご乗車いただける設定としており、専属車掌が緊張気味に手笛を吹鳴すると、サポーターズクラブの皆様に見送られ、雪月花はゆっくりと直江津駅を後にします。
春日山にも見送られた雪月花は高田駅に滑り込みます。今回の時期設定は「高田城百万人観桜会」と「上田城千本桜まつり」を背景としており、高田駅がメインの起点です。ここでは地元園児の皆様が集まってくださいました。
そしてなんと、御館様(上杉謙信公)が!!記念すべき上田への初陣を見送るため、御自らご出陣いただきました。「上杉おもてなし武将隊」の皆様、ありがとうございました。
続いて列車は、スイッチバックを経て二本木駅へ。
通常便と同様、専属車掌が「二本木駅ミニツアー」にご案内します。地元上越からご乗車の皆様も、なかなか訪れることのない二本木に興味津々のご様子です。
東條管理駅長に見送られ、列車は急勾配を登ります。
ご覧ください、この美しい「妙高山」を。「はねうま」がはっきり浮き出た「越後富士」も、初陣を祝っています。
一方車内ではワインのサービスが始まります。
今回は「岩の原葡萄園」様との初コラボ。「日本のワインぶどうの父・川上善兵衛」の生誕150年を迎えた「岩の原葡萄園」より、企画部長でソムリエの鋤柄様にご乗車いただき、自慢のワインをサービスしていただきます。
「逆Ω」を俯瞰した雪月花は県境を越え、長野県へ。まさに歴史的な瞬間です!
旧北国街道沿いの「しなの鉄道・北しなの線」、「関川の関所」「小林一茶の故郷・柏原宿」と、名所旧跡が続きます。
「武州加州道中境」の牟礼駅では満開の桜がお出迎え。ここは江戸から金沢への加賀前田藩の大名行列のちょうど中間地点。JR時代は牟礼駅から東京と金沢の運賃が同じだったんだとか。
「北信五岳」の「飯綱山」を振り返りながら、「善光寺平」へ下ります。
長野のベッドタウンを快走した雪月花は最後の停車駅、戸倉へ。
「姨捨伝説」でお馴染みの「冠着山」が後方にそびえ、「戸倉上山田温泉」の玄関口である戸倉駅。「冠着太鼓」と温泉のお湯で淹れたお茶が雪月花を盛大にお出迎えです。
「北信五岳」の美しい山並み、山あいの満開の桜、広大なリンゴ畑とベッドタウンの快走、そして因縁の地「川中島」・・・あっという間の3時間です。
列車は「真田三代の城下町」上田に到着してしまいました。
ホームにはしなの鉄道様の玉木社長をはじめとした大勢の皆様が!
雪月花の初陣の喜びを、お客様、クルーと一体になって分かち合いました。
上田の皆様、本当にありがとうございました。
しかしっ!今回の雪月花はこれで終わりではありません。そう、午後便です。
午後便ではなんと・・・
ここから先は次回、お伝えします。お楽しみに!